サイドFIREとは?資産3000万円で実現した元教員の生活を完全公開

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「息子と過ごす時間は今しかない」──そんな想いから、資産3000万円でサイドFIREを実現した元教員の体験談です。

具体的な資産構成、月収・支出、投資戦略、在宅ワークの方法まで詳しく解説。子育て世代のFIRE実現に参考になる情報をまとめました。

目次

サイドFIREとは?なぜ元教員が退職を決断したのか

サイドFIREの基本的な考え方

サイドFIREとは、完全リタイアではなく副業や在宅ワークで一部収入を得ながら、投資収益と合わせて生活する働き方です。一般的に必要な資産額は年間支出の15~20倍とされています。

私の場合、年間支出300万円に対して資産3000万円(約10倍)でサイドFIREを開始しました。フルFIREより低い資産額で実現できるため、30代・40代の子育て世代にも現実的な選択肢となります。

元教員が退職を選んだ理由

高校教員として勤務していた私が退職を決断した主な理由は以下の通りです。

もともと高校教員として働いていましたが、授業・部活・校務に追われる毎日で、息子と過ごせるのは一日のうちほんのわずかしかありませんでした。

そんなとき、妻が乳がんを発症。闘病の末に他界し、父子家庭になりました。家事・育児・仕事を一人でこなす生活を経て、「今この時間を大切にしたい」と思い、退職を決意しました。

息子の「ただいま」を聞けるのは今だけ。仕事はやり直せても、子どもの成長は一度きりです。

教員の働き方改革が叫ばれる中、実際に退職してサイドFIREに移行した事例として参考になれば幸いです。

資産3000万円の詳細構成と運用戦略

動画で詳しく解説

資産3000万円の詳細な構成と投資戦略について、動画でも詳しく解説しています。

資産の内訳(合計:約3000万円)

資産クラス金額割合
S&P500ファンド約976万円約31.7%
オルカン(全世界株)約594万円約19.3%
現金約494万円約16.0%
債券約284万円約9.2%
NASDAQ100約113万円約3.7%
高配当ETF(VYMなど)約204万円約6.6%
その他ETF(VTなど)約110万円約3.5%
日本個別株約118万円約3.8%
金・ビットコイン約35万円約1.1%

生活費を切り崩しているわけではなく、資産は将来のために運用しながら温存しています。

投資方針:基本は新NISAと「5%ルール」

私の投資スタイルはシンプルです。

投資の基本方針

  • 新NISAに年初一括240万円+月10万円の積み立て
  • 下落時は「5%ルール」で追加投資

5%ルールとは?

S&P500が1週間で5%以上下落したときだけ買い増す方法です。

1984年~2023年のデータでは、この条件を満たす週の半年後の勝率は約79%。長期目線で見ることで、下落も「買いチャンス」と前向きに捉えられるようになりました。

下落は「損失」ではなく「買い増しチャンス」。この考え方が投資を続ける原動力になっています。

※過去のデータであり、将来の投資成果を保証するものではありません。

サイドFIRE生活の収入と支出

現在の生活費と収入のバランス

月の収入は以下のとおりです。

収入源金額(目安)
配当金月2万円前後
在宅ワーク月10〜20万円
遺族年金月約8万円

支出は月15〜30万円。自炊中心・地方在住・節約志向で、収支は黒字で回しています

在宅ワークの内容

  • 3Dプリンターで収納グッズを販売
    オリジナル商品の企画・製造・販売
  • ブログやSNS運営
    投資・ライフスタイル系の記事執筆
  • デジタルコンテンツ制作
    オンライン教材やテンプレートの販売

すべて、息子が帰ってくる15時までに完了させるように調整しています。

実際に私が使用している3Dプリンターはこちら:

サイドFIRE実現のためのステップと時間管理

資産形成に必要だった期間

資産形成期間:約8年

  • 投資開始時期:2019年頃(コロナ禍前後)
  • 月平均積立額:15~20万円
  • 主な投資先:S&P500、全世界株式インデックスファンド
  • 市場上昇の恩恵を受けて3000万円到達

サイドFIRE実現の最低条件

  1. 年間支出の10~15倍の資産
  2. 月5~10万円程度の副業収入の目処
  3. 2年程度の生活費に相当する現金準備

平日のスケジュール(例)

時間帯内容
5:00〜7:30起床・朝食・仕事
7:30〜8:00筋トレ(リングフィット)
8:00〜15:00在宅ワーク
15:00〜18:00宿題・夕食準備・習い事の送迎
18:00〜21:00夕食・マイクラ・お風呂
21:00就寝

ドラム式洗濯乾燥機とロボット掃除機が家事の手間を大幅に減らしてくれています

時短家電は「投資」です。浮いた時間で仕事をすれば、すぐに元が取れます。

サイドFIRE実現のメリットとデメリット

メリット

  • 時間的自由の獲得
    子どもの学校行事への参加が可能、平日の自由な時間配分、ストレス軽減による健康改善
  • 経済的安定性
    複数収入源によるリスク分散、市場変動への耐性向上、将来の選択肢拡大

デメリットと注意点

  • 収入面のリスク
    在宅ワーク収入の不安定性、社会保険料の負担増、将来の年金受給額減少

安定収入を手放すのは確かに怖い。でも「時間」という最も貴重な資産を手に入れられます。

  • 社会的側面
    社会的つながりの減少リスク、キャリア形成の一時中断、再就職時の条件変化の可能性

サイドFIREを目指す人向けの具体的アドバイス

投資初心者向けの資産形成手順

  1. 緊急資金の確保:生活費6ヶ月分の現金準備
  2. 新NISA口座開設:年間360万円の非課税枠活用
  3. インデックス投資開始:S&P500・全世界株式への分散投資
  4. 高配当投資の検討:安定収入確保のため少額から開始
  5. 副業収入の確立:在宅可能な収入源の確保

投資は「一発逆転」ではなく「コツコツ継続」。小さな積み重ねが大きな資産を作ります。

子育て世代特有の注意点

  • 教育費の準備
    大学進学費用:1人当たり300~500万円(国公私立で差あり)、習い事・塾費用:月3~5万円、奨学金制度・教育ローンの活用検討
  • リスク管理
    生命保険・医療保険の最適化、子どもの急病・怪我への備え、転職・再就職スキルの維持

将来の展望と今後の計画

「今」を大切にしながら、次の準備も

息子が中高生になれば、徐々に手が離れていきます。そのときは再就職や事業の拡大も視野に入れています。

この生活は「ずっと続くもの」ではなく、自分の人生の選択肢を広げるための準備期間だと考えています。

現在は息子中心の生活ですが、彼が自立してきたら、働き方を見直すつもりです。再び教職に戻るか、新たな事業に挑戦するか、今はその準備期間として日々の学びを続けています。

まとめ:自分にとって「本当に大事なもの」を見極めよう

資産3000万円でのサイドFIREは、完全リタイアではありませんが、時間的自由と経済的安定のバランスを取れる働き方です。特に子育て世代にとっては、家族との時間を確保しながら資産形成を続けられる現実的な選択肢となります。

資産3000万円があるからこそ、息子との時間を優先する選択ができました。収入は減っても、得られた時間の価値は計り知れません。

お金はまた稼げます。でも、子どもが「パパ、一緒に遊ぼう」と言ってくれる時間は今だけです。

重要なのは、自分のライフスタイルと価値観に合った資産額と収入構成を見つけることです。

「子どもが”ただいま”って言ってるその瞬間、あなたはどこにいますか?」

私のようにすべてを変える必要はないかもしれません。でも、「今しかない時間」をどう使うかを見つめ直すきっかけになればうれしいです。


サイドFIREマガジンについて

このブログでは、サイドFIREの実現方法、資産運用術、時短・効率化のコツ、子育てしながらのライフスタイル設計など、経済的自由と時間的自由を両立するための情報を発信しています。

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